ソノヒノ

その日の思考と行動

自分の人生を引き受ける覚悟

自分の人生を引き受ける覚悟を持てたのは、きっとあの日の失敗があったからだ。

 

想像、妄想、生まれ変わり幻想。

なろう系小説の人気を見るまでもなく、若き日は「ここではない生」を求めていた。

 

あれがあれば、人生は変る。

あんな出来事が起きれば、生き方は変わる。

もしもこれを持っていれば、状況は変わる。

 

全てが、若き日の地に足のつかない幻だった。

蜃気楼の先には水はないのだ。

 

砂漠にいる今の状況を直視し、

少ない緑、少ない水源から、自分なりの生きる場所を育てるしか無い。

蜃気楼の先に希望はないのだ。

 

そんな若き日の幻想思考を冷ましてくれたのは、やはり失敗、挫折だろう。

幻想を見るのを辞めて、ほんとうの意味での人生の苦しさ、やるせなさを噛みしめる。

人生は決して思い通りにはならず、出来ると信じただけでは好転しない。

 

苦しみ、絶望、悲しみ、憤り。

そういった地に足の着いた、こころがひりつくリアルな感覚を元にする。

底から初めて、そこから始めて、希望が語れる。

 

自分の人生を引き受けたあとの世界は決して輝いてはいない。

霧の中を少しずつ進むような、視界の悪さだ。

それでも自身が動いた瞬間、その場所だけは、たしかに霧が晴れていることが分かる。

 

大切なのは、失敗と挫折を受け入れること。

自分の人生を受け入れること。

幻想に縋らないこと。

 

今、このときから始めるしかない。